石こう壁とアンカーの種類 - 株式会社八幡ねじ

石膏ボードとは
石膏ボードの強度と厚みについて
石膏ボードアンカーについて
取り外した後に、ねじ穴が残らないおすすめ製品
石膏ボード下地確認方法

石膏ボードとは

石膏ボードとは、石膏をしん材として両面を専用の原紙で被覆成型した建築用内装材料です。
防火性、断熱性、遮音性、加工性に優れており経済的にも安価であることから住宅の内装材として広く使用されています。施工方法は、鋼製下地材や木製下地材を格子状に組み立てそこに専用の皿頭ねじで石膏ボードを締結します。
1枚貼りの場合は、ねじの十字穴をパテで埋めてクロス等で仕上げます。2枚貼りの場合は、1枚目にステイブル等で仕上げボードを貼り付けます。

石膏ボードの強度と厚みについて

石膏ボードは、石膏と紙で製造されており、面での衝撃には強いが、点での衝撃には比較的弱いです。特に先が尖ったねじ等を回転させながら打ち込むと石膏ボードが崩れる可能性があります。その為、石膏ボード壁に製品を取り付ける際は、石膏ボード専用のアンカーを使用することをお勧めします。もしくは、仕上げ面から下地を探して下地があるところを狙って締結して下さい。

通常の石膏ボードの厚みは、4種類あります。
・9.5㎜、12.5㎜、15㎜、21㎜
こちらを1枚もしくは、組合せで2枚貼り付けます。

石膏ボードアンカーについて

石膏ボードアンカーには、大きくわけて挟み込み式とねじ込み式の2種類があります。
どちらも取付用の穴が必要になります。又、石膏ボードの厚みにより対応できるサイズが異なる場合があります。
製品購入前に石膏ボードの厚み測定して頂き、製品選定して下さい。
測定方法は、下地探し用の専用工具を使用下さい。（詳細は、石膏ボード下地確認方法をご確認下さい。）
＊石膏ボードアンカーは下地材がある場所には、取付けができない場合があります。

種類	製品名	材質	ドリル穴	下穴	付属部品	おねじ径	ボード厚み（一部取付物厚み含む）
挟み込み式	中空用アンカー	鉄	必要	φ8、φ11	不要	M4、M5	6㎜～38㎜
	ITハンガー	鉄		φ7.5～φ11		M6～M10	10㎜～43㎜
	エアコンボードアンカー	鉄		φ8～φ9		M4	9.5㎜、12.5㎜
	デュオテック	ナイロン6		φ10	必要	φ4.5～φ5	9.5㎜～55㎜
	トリプルグリップ	ポリプロピレン		φ6		φ3.5～φ4.5	9.5㎜、12.5㎜、15㎜
	極細スリムくん	ポリプロピレン		φ10		φ4.5～φ5	9.5㎜～55㎜
ねじ込み式	かべロックスケルトン	ポリカーボネイド	不要	―		φ3～φ6	12.5㎜まで
	エビモンゴGAアンカー	亜鉛ダイカスト		―		φ4	9.5㎜、12.5㎜、15㎜
	エビモンゴボードアンカー	鉄		―	不要	M4	9.5㎜、12.5㎜

石膏ボードアンカー各種

施工方法

中空用アンカー

①ドリルで下穴をあけます。
②アンカーを下穴に差し込みます。付属の専用レンチを間に挟み
　アンカーの爪にひっかけます。
③レンチを押さえドライバーを回し、ねじを締め付けます。
　（この時レンチを抜く為の隙間を少し残して下さい。）
④レンチを抜き、ねじを締め付けます。一度ねじを外して、取付物を
　ねじでとめて取り付け完了です。

＊荷重は取付場所の材質、施工の状態によって左右されます。
＊急激な荷重がかかる使い方は避けて下さい。

ITハンガー

①ドリルを使って下穴をあけます。
②アンカーを挿入します。
③ロールプレート部が中空にでると自然に回転します。
④器具を取り付けて、施工完了です。

エアコンボードアンカー

①ドリルを使って下穴をあけます。
②アンカーを差し込みます。
③締め付けると中でアンカーが開きます。
④施工完了です。

＊適合したドリルサイズを使用してください。
＊ねじの締付けを行う前にアンカーのツメを石膏ボードにしっかり押し込んで下さい。
＊ねじを締め付ける際は電動ドライバー等を使用しての過剰な締付けにご注意ください。
＊最大引張強度は実験値です。使用する際は十分な安全率を考慮して下さい。

デュオテックス

①ドリルで適切な下穴をあけ、ボード裏面でトグル部（A）を開かせるように
　ストラップ（B)を引きます。
②フランジスリーブ（C)を穴内に挿入します。
③ストラップを折ります。
④取付物とフランジスリーブを通してねじ止めします。

トリプルグリップ

①あらかじめ壁に下穴をあけ、トリプルグリップを差し込みます。
　入りにくいときは、ハンマーで軽く打ち込んで下さい。
　（無理に打ち込むと割れることがあります）
②取付物をねじでとめて下さい。
③頭部までねじが入ったあと、更にねじを5回転（目安）させれば取付完了です。
＊インパクトドライバーを使用するときは、低速で確認しながら取り付けて下さい。

極細スリムくん

①あらかじめ壁に下穴をあけアンカーを図のようにたたみます。
②たたんだアンカーを下穴に差し込みます。
　差し込みにくいときはハンマーで軽く打ち込んで下さい。
③アンカーに付属のピンを差し込みます。
　壁の内部でアンカーが開き、しっかり固定されます。
　（この時は、ハンマーで打ち込まないで下さい。）
④取付物をねじでとめて下さい。頭部までねじが入れば取付け完了です。
　（必要以上に締め付けないで下さい。）

かべロックスケルトン

①No2のドライバーを頭部に差し込み、先端を石膏ボードに押し当てます。
②石膏ボードの表面と面一になるまでねじ込んで下さい。
③取付物をあてがい、所定のねじで締めつけて下さい。

エビモンゴGAアンカー

①下穴をあけず、No2ドライバーを頭部に差し込み、ねじ込んで下さい。
②取付物をねじでとめて下さい。
　（取り付けには、φ4で取付物厚み＋20㎜以上のねじをご使用下さい。）
③取付け完了です。エビモン後ボードアンカー

エビモンゴボードアンカー

①壁にボードアンカーを横向きにし（脚の長い方が上）　ハンマーで図①の位置まで打ち込みます。 *ボードアンカーの頭部を無理に沈みこませないで下さい。 ②取付物をねじでとめて下さい。 *ねじの締付け過ぎには注意して下さい。 *インパクトドライバーでねじの取付けはしないで下さい。 ③ボードアンカーが開脚して取付け完了です。