家具やウッドデッキなどをDIYするときに、「強度を持たせたい」「長持ちさせたい」「手触りを良くしたい」と思うときがありませんか?そのような場合に強度が高く頑丈な堅木(ハードウッド)の使用を検討するでしょう。
しかし、DIYで頻繁に使用されるホワイトウッドなどの柔らかい木材と比較した場合、堅木は加工がしづらく手を出しにくいイメージがあると思います。そこで、DIYで堅木にビスを使用する際に注意するべき点を紹介しようと思います。
強度が高い木材を効果的に使うことで、ワンランク上のDIYを目指しましょう。
堅木の購入
DIYで頻繁に使用される2バイ材などは、ホームセンターで購入できるもののほとんどが「ホワイトウッド」と呼ばれる柔らかい木材です。このような木材はどのようなホームセンターでも取り扱いがありますが、小さいホームセンターでは堅木を取り揃えている店舗は少なく、ウリンやセランガンバツ(別名バンキライ)などのハードウッドが欲しい場合は大きなホームセンターに行く必要があるでしょう。
また、より材質にこだわる場合は通販で購入するという手もあります。
堅木を使う際の注意
柔らかい木材(ソフトウッド)に対してビス(コーススレッドやスリムねじなど)を使用する際には、下穴を開けずにそのまま打ち込める場合がほとんどです。
しかし、セランガンバツ(別名バンキライ)などの堅木にビスを使う際には、下穴加工が必要になります。下穴を開けないと、以下のような問題が起こる可能性があります。
ねじ切れ
コーススレッドなどのビスを堅木に打ち込む際に、材質が非常に硬い場合ビスが木材に入っていかず、ドライバーのトルクに負けてねじの頭がちぎれてしまいます。
ねじが折れる
堅木の場合、ビスが木材にうまく入っていかず途中で止まってしまう場合があります。その状態のままインパクトドライバーで無理やり打ち込もうとすると、振動でねじが折れてしまいます。
木割れ
通常のビスでは堅木に対してしっかりと削ることができず、ビスが木材に無理やり入り込む形となってしまうため、ねじ切れ・ねじ折れが起こらなかったとしても、木材の方が割れてしまう場合があります。
以上のような問題が起きないため、堅木には下穴を開けることをおすすめします。
また、下穴を開けることで美しく仕上げることができます。
ビスを打つための下穴加工
まず、木材への基本的な下穴加工についてです。
下穴を開ける準備
木材への下穴加工はドリルを使用して行います。精度を出すため、また安全に作業をするために、クランプで木材を固定した状態で作業をしてください。
また、木くずが目に入らないよう、ゴーグルの着用をおすすめします。
そして、ドリルが貫通して机や台に傷をつけてしまうのを防ぐために、当て材を用意しましょう。当て材は台を保護するだけでなく、貫通時の勢いで木割れが起きるのを防いでくれるので、穴を貫通させたい場合は必ず用意しましょう。
下穴の大きさ
コーススレッドやスリムねじを使用するために木材へ下穴を開ける場合、ビスの径の70%程度の大きさが目安になります。「ドリル」や「錐」を使用して穴を開けましょう。
大きすぎる穴を開けてしまった場合、木材にねじ山がかからず強度不足となってしまうので注意しましょう。
堅木に穴を開ける場合
堅木にビス用の下穴を開ける場合、「皿取り錐」「さら穴ドリルビット」を使用することをおすすめします。
コーススレッドやスリムねじの頭部分は、施工時に頭部分が木材にきちんと埋まるように「フレキ形状」や「ラッパ形状」になっています。フレキ形状は首下部分がギザギザになっており、木材に対して皿取り加工をすることで頭部分が埋まります。ラッパ形状は首下部分がラッパのような曲線状になっており、木材を押し広げることでスムーズに頭が埋まります。
しかし、このような「フレキ形状」や「ラッパ形状」があったとしても堅木に対しては不十分であり、木割れや毛羽立ちの原因となってしまいます。
そこで、堅木に対しては「皿取り加工」をして、頭部分がきちんと埋まるようにする必要があります。よって、堅木にビス(コーススレッド・スリムねじ)用の下穴を開ける場合「皿取り錐」「さら穴ドリルビット」を使用することをおすすめします。
下穴不要。仕上がり、段違い。
新しいウッドデッキ用ねじ。
下穴加工や皿取り加工など、前準備をしっかりとしていれば堅木にねじを打ち込むことは、さほど難しくはありません。
しかし、そうはいってもめんどくさいものです。まず、工具を揃えなければなりませんし、いちいちビットを取り換える手間もあります。
そこで、下穴なしで堅いデッキ材に打ち込みができる商品をご紹介します。
下穴なしで一発施工。なのに、ひび割れなし。
「ウッドデッキ用ねじ」は、堅いデッキ材に対して、下穴を開けずに一発で施工できるねじです。先端ドリルの矢じり形状によって堅木を削り、スムーズな打ち込みができます。
また、材質はSUS410相当の高強度ステンレスを使用しており、堅木に対してもねじが折れることなく打ち込めます。さらに、ドリルによって木材に穴を開けるため、木割れを防止します。※打ち込みの際はクランプ等での固定を推奨します。
仕上がり、段違い。
首下のノコギリ形状によって、堅木に対しては通常のフレキ形状では不十分な、皿取り加工までを行います。頭がしっかりと木材に埋まり、面一(ツライチ)にすることができます。
皿取り加工ができる他、バリを抑え込む形状となっており、段違いの仕上がりになります。
高耐食、長持ち。
表面処理には高耐食「ブランカ」を使用しており、屋外で長期間さらされる場合でも安心してご使用いただけます。
サイズ/入り数
5.5×55/約100本入り
5.5×60/約100本入り
5.5×70/約100本入り
また、コチラの商品は「YAHATA PRO(ヤハタプロ)」シリーズの商品で、通常のねじよりもワンランク上のクオリティを目指し開発された商品です。専用サイトがございますので是非チェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?簡易的なDIYではなかなか手が出しづらい堅木も、工具を揃えて準備をしたり、適したビスを使用することで、DIYのレパートリーに加えられるのではないでしょうか。
今回の記事の内容を簡潔にまとめます。
- ● 堅木にビスを打つ場合は下穴と皿取りが必要
- ●「ウッドデッキ用ねじ」なら下穴なしでもキレイに仕上がる
記事を読んでくださっている皆様がより充実したDIYを楽しんでいただければ幸いです。