2×4ならきっとできるカントリー風ミニハウスづくりにチャレンジ!

2×4ならきっとできるカントリー風ミニハウスづくりにチャレンジ!

「初心者にやさしい」と、最近人気が急上昇している2×4(ツーバイフォー)。規格化された木材を専用金具で接合していくこの方法は、ホゾ切りなどの部材加工が不要。だからDIYビギナーでも本格的な作品が可能なんです。今回はパコマ編集部が2×4工法によるカントリー風ミニハウスづくりに挑戦してみました。

現場での部材加工は必要なし

もともとアメリカで「素人にもできる住宅工法」として開発された2×4(ツーバイフォー)は、規格に合わせてカットした角材を、接合金具(コネクター)と木用ネジ(シンプソンビズ)で繋げていくのが基本。2×材や金具をあつかうホームセンターは最近どんどん増加中で、ビギナーが気軽にチャレンジできる環境が整ってきました。

今回のミニハウスづくりの材料は、あらかじめホームセンターでカットしてもらった2×材と、床材、壁材と9種類のコネクター、それに木用ネジです。 2×材には面取りやカンナ掛けも施されており、現場での部材加工は基本的に必要ありません。 ちょっぴり不安もありますが、「きっと大丈夫」と自分に言い聞かせ、作業に取りかかりました。

今回使用した9種類のシンプソンコネクタと木ねじ。設計図はシンプソンから提供されています。

下から上へ組み立てる

まずはブロックで作った基礎の上に床材を格子状に組んでいきます。従来なら木材をT字型に繋げるためホゾ切りなど熟練した技術が必要なところですが、コネクターを使うと電動ドリルだけで素早く正確に接合できてしまいます。  組上がった枠の上に床板を張りつけた後、壁面の組立てにかかります。2×4工法は柱ではなく、壁面全体で上部を支える点が特徴。つまり「下から上へ」順に組み立てていくのです。  床と同様、四方に枠を作るような形で壁を組み立てます。ここでもT字状の接合部分がたくさん出てきますが、コネクターのお陰で作業はとてもスピーディ。みるみるうちに頑丈そうな壁が組み上がっていきます。

角度のついた接合も楽々

壁面の骨組みができあがると、次は屋根。あらかじめ格子状に組み立てておいた屋根の構造材を、22.5度の角度で壁の上に斜めに取り付けます。強度と正確さが要求される部分ですが、この接合には四方に自由に折り曲げて使えるコネクターが威力を発揮しました、端を斜めにカットした角材を金具にはめ込みネジを締めた後、折り曲げるとピタリと固定しました。この部分をもしコネクターなしで作ったら・・・と考えると、その便利さにあらためて感心。「一度使うとやめられない」という人が多いのもうなづけます。  これで骨組みはできあがり。あとは壁面の横板と、やはりコネクターで組み立てたドアを取り付け、最後に屋根に横板を張り付けて完成!組立てに要した時間はほぼ一日でした。


あらゆる接合に対応する200種のコネクター

今回使用したコネクターは、アメリカの代表的なメーカー「シンプソン」の製品。DIY雑誌などでも一般名詞になっている、信頼度ナンバーワンのブランドです。シンプソンコネクターには今回使ったもの以外にも、さまざまな接合場面に合わせて、200以上もの種類があります。初心者にも楽しく、ウソみたいに簡単に作れてしまう2×4。あなたもぜひ、チャレンジしてください。完成したミニハウス。初めてとはとても思えない出来映え?