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ねじの表面処理・めっきについて
代表的なめっきの種類、特徴をご紹介しています。商品を選ぶ時の参考にしてください。

◯:とても効果あり  △:効果あり


【特性説明】

装飾性 :見た目の美しさ
耐食性 :錆の発生に耐えること
耐摩耗性:摩擦によるすり減りに耐えること、摩擦しにくさ
導電性 :電気を通す性質
※効果に対して同じ◯△でも大きな差がある場合があります。膜圧や母材、表面処理の業者など様々な条件によっても効果が異なるため注意が必要となります。
ユニクロメッキ 装飾性◯  耐食性△  耐摩耗性┄  導電性┄ ●電気亜鉛メッキを下地に、光沢クロメート処理を行ったもの。 ●環境付加物質含む。 ●膜厚5μm。
クロメートメッキ 装飾性┄  耐食性◯  耐摩耗性┄  導電性┄ ●電気亜鉛メッキを下地に、有色クロメート処理を行ったもの ●環境付加物質含む。 ●膜厚5~8μm
黒亜鉛メッキ 装飾性◯  耐食性◯  耐摩耗性┄  導電性┄ ●電気亜鉛メッキを下地に、硝酸銀などを含んだ溶液でクロメ ート処理を行ったもの ●黒色のメッキを比較的安価でできる ●膜厚15μm
三価クロメートメッキ 装飾性◯  耐食性△  耐摩耗性┄  導電性┄ ●三価クロムに置き換え、RoHSに対応させたもの。
三価黒色クロメートメッキ 装飾性△  耐食性◯  耐摩耗性┄  導電性┄ ●三価クロムに置き換え、RoHSに対応させたもの
ブロンズメッキ 装飾性◯  耐食性┄  耐摩耗性┄  導電性△ ●GBメッキと呼ばれている ●銅メッキを下地に貼り、薄く黒く染めるため、特殊な薬品に漬け、研磨したもの
ニッケルメッキ 装飾性◯  耐食性△  耐摩耗性△  導電性△ ●光沢をもつきれいなメッキのため、装飾用として用いられることが多い ●下地に銅メッキや下地用ニッケルメッキを貼り、耐食性と鉄との密着性を向上させている ●膜厚10μm
黒二ッケルメッキ 装飾性◯  耐食性△  耐摩耗性┄  導電性┄ ●黒色の亜鉛-ニッケルの合金メッキを薄くニッケルメッキの上につけ、ニス付けを変色防止のために行ったもの ●黒ニッケルメッキ自体は0.2~0.3μm
無電解ニッケルメッキ 装飾性△  耐食性◯  耐摩耗性◯  導電性△ ●樹脂のような電流を通さないものにも処理できる ●溶液中でニッケルと燐の合金を還元させ、表面に析出させるので、むらなく処理できる。 ●膜厚3~20μm
クロームメッキ 装飾性◯  耐食性◯  耐摩耗性◯  導電性┄ ●クローム層をニッケルメッキの上に施したもの ●装飾性が高く、シルバーに美しく輝き、最も金属感のあるメッキ。
バフクロームメッキ 装飾性◯  耐食性◯  耐摩耗性◯  導電性┄ ●バフ研磨をクロームメッキ処理前の素地にかけ、表面を滑らかにしたもの ●光沢●美観性が通常のクロームメッキよりも優れている ●膜厚15〜30μm厚
スズメッキ 装飾性◯  耐食性◯  耐摩耗性◯  導電性┄ ●銀白色の光沢は大気中の安定性が高いためである ●ほかの金属と比べ人体への毒性が低い
ドブメッキ 装飾性┄  耐食性◯  耐摩耗性┄  導電性┄ ●膜厚が非常に厚いため、めねじに施す場合は、オーバータップをしないとねじ山が潰れてしまう
ラスパート 装飾性┄  耐食性◯  耐摩耗性┄  導電性┄ ●耐酸性、耐アルカリ性が良いため、屋外用品の使用に適している ●RoHS非対応(六価クロムを含有しているため)
ディスゴ 装飾性┄  耐食性◯  耐摩耗性┄  導電性┄ ●耐熱性●耐候性●耐薬品性に優れている ●水素脆性を防ぐために開発されたクロームフリーの処理 ●クロームフリーの処理のため、人体に優しい。
ジオメット 装飾性┄  耐食性◯  耐摩耗性┄  導電性┄ ●六価クロムを含有していないので、RoHSに対応している ●鉄、アルミ、ステンレスなど様々な金属に処理を行うことができる ●膜厚8μm